美容室の独立開業-7_「覚悟」と採算分岐額

By | 2014年12月29日

美容室の新規独立オープン、新規開業の7つのポイント

最後の7つめが 「覚悟と採算分岐点」 です。

前回、6つのポイントとして、チラシの枚数についてお伝えしました。

 

なぜオープン時にチラシを「10万枚はまく必要がある」のか。

その根拠は美容院経営においての「採算分岐点」に関係します。

 

例えばスタッフがオーナーを含めて3名の美容室の場合、

毎月120万円ぐらいが、おおよその採算分岐点です。

 

採算分岐点とは、その金額以下なら赤字になる、赤字になるか黒字になるかのポイントで、

材料費、家賃、水道光熱費、人件費、販促費、返済額、接待交際費その他を足した、毎月最低限度 必要な額の事です。

 

オープン時の客単価が6000円なら、
月120万円の売上を作るには、お客様の数は200人必要になります。
さらに来店周期は平均 約3か月なので、
毎月の売上を作るには、3か月分の顧客が必要です。

 

結果、200人×3か月=600人。
つまり「3か月以内に600人」の新規集客出来ないと赤字になります。

 

新規独立オーナーにこういった話をお伝えした時、

意外に多い返答が「最初は赤字でも構わないかな・・」というオーナー。

 

しかしこれは「覚悟」や心構えの話になりますが、

今の時代、最初から黒字を狙いに行って、初めて少し赤字。
そして努力を続けて、やっと黒字になります。

 

事実、大型店や伸びている美容室は、
間違いなく、最初から黒字を狙ってスタートさせています。

少なくとも「最初から赤字でも・・」という覚悟の美容室はありません

 

もちろん厳しい時代ですから、結果的に赤字になるお店の方が多いと思いますが、

「最初から赤字でも構わない」と思っているオーナーと

「赤字には絶対にしない」覚悟を決めているオーナーでは、

1年後には「大きな差」が生まれます。

 

ものすごく厳しい意見になりますが

「最初はしばらく赤字でも良い」と言っていた美容室オーナーは、

残念ながらずっと赤字のまま、静かに閉店する所も、しばしば見かけます。
「チラシを10万枚は配りましょう」とお伝えしたのは、
「当たって0.3%」の反応率で計算しても、
10万枚で集客人数は300人

 

そんな凄い枚数を配っても、
採算分岐点に必要な600人には届きません
さらに、リピート率も100%ではありません

新規集客しても、全てのお客様が定着する訳ではありません。

 

つまり10万枚のチラシを配っても、その後も

「集客」や「リピート」、「お客様の満足」に力を入れ続けなければ、それこそ採算分岐点にも乗れません

 

 

だからこそ、これから新規オープンするオーナーさんには、ぜひ以下の「2つの心構え・覚悟」をもって臨んで欲しいと思います。

 

まず最低限度、
採算分岐点(月額)と、それをクリアする為に必要な「顧客数」が何人か知っておく事

 

その上で

1つ目に
「最初の3か月」から黒字を狙う事

そのために、スタートダッシュで新規集客をする事

 

 

2つ目に
オープン1年間は、手をゆるめず
ひたすら集客し続ける事
(攻める姿勢・心構え)

とにかく黒字になって、利益がしっかり出るまで、寝る間も惜しんで、手を休めない覚悟が必要です。

 

 

これから独立するあななたは、

きっと沢山の方に支えられ、応援してもらい一歩を踏み出すのだと思います。

だからこそ、絶対に成功にして下さい

 

あなたを好きな、ファンのお客様も沢山いるでしょう。

その人たちは、あなたの成功を心から応援しているはずです

 

だから「赤字でも良い」という気持ちではなく、

 

絶対に黒字にして、お店を繁栄させて

沢山のお客様を「幸せにし続ける」覚悟をもって、

新規開業にあたって欲しいと思います!

 

あなたに成功がありますように

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【美容室の集客プロデューサー 株式会社IT-Brainより引用】

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