Monthly Archives: 12月 2014

美容室の独立開業-7_「覚悟」と採算分岐額

美容室の新規独立オープン、新規開業の7つのポイント

最後の7つめが 「覚悟と採算分岐点」 です。

前回、6つのポイントとして、チラシの枚数についてお伝えしました。

 

なぜオープン時にチラシを「10万枚はまく必要がある」のか。

その根拠は美容院経営においての「採算分岐点」に関係します。

 

例えばスタッフがオーナーを含めて3名の美容室の場合、

毎月120万円ぐらいが、おおよその採算分岐点です。

 

採算分岐点とは、その金額以下なら赤字になる、赤字になるか黒字になるかのポイントで、

材料費、家賃、水道光熱費、人件費、販促費、返済額、接待交際費その他を足した、毎月最低限度 必要な額の事です。

 

オープン時の客単価が6000円なら、
月120万円の売上を作るには、お客様の数は200人必要になります。
さらに来店周期は平均 約3か月なので、
毎月の売上を作るには、3か月分の顧客が必要です。

 

結果、200人×3か月=600人。
つまり「3か月以内に600人」の新規集客出来ないと赤字になります。

 

新規独立オーナーにこういった話をお伝えした時、

意外に多い返答が「最初は赤字でも構わないかな・・」というオーナー。

 

しかしこれは「覚悟」や心構えの話になりますが、

今の時代、最初から黒字を狙いに行って、初めて少し赤字。
そして努力を続けて、やっと黒字になります。

 

事実、大型店や伸びている美容室は、
間違いなく、最初から黒字を狙ってスタートさせています。

少なくとも「最初から赤字でも・・」という覚悟の美容室はありません

 

もちろん厳しい時代ですから、結果的に赤字になるお店の方が多いと思いますが、

「最初から赤字でも構わない」と思っているオーナーと

「赤字には絶対にしない」覚悟を決めているオーナーでは、

1年後には「大きな差」が生まれます。

 

ものすごく厳しい意見になりますが

「最初はしばらく赤字でも良い」と言っていた美容室オーナーは、

残念ながらずっと赤字のまま、静かに閉店する所も、しばしば見かけます。
「チラシを10万枚は配りましょう」とお伝えしたのは、
「当たって0.3%」の反応率で計算しても、
10万枚で集客人数は300人

 

そんな凄い枚数を配っても、
採算分岐点に必要な600人には届きません
さらに、リピート率も100%ではありません

新規集客しても、全てのお客様が定着する訳ではありません。

 

つまり10万枚のチラシを配っても、その後も

「集客」や「リピート」、「お客様の満足」に力を入れ続けなければ、それこそ採算分岐点にも乗れません

 

 

だからこそ、これから新規オープンするオーナーさんには、ぜひ以下の「2つの心構え・覚悟」をもって臨んで欲しいと思います。

 

まず最低限度、
採算分岐点(月額)と、それをクリアする為に必要な「顧客数」が何人か知っておく事

 

その上で

1つ目に
「最初の3か月」から黒字を狙う事

そのために、スタートダッシュで新規集客をする事

 

 

2つ目に
オープン1年間は、手をゆるめず
ひたすら集客し続ける事
(攻める姿勢・心構え)

とにかく黒字になって、利益がしっかり出るまで、寝る間も惜しんで、手を休めない覚悟が必要です。

 

 

これから独立するあななたは、

きっと沢山の方に支えられ、応援してもらい一歩を踏み出すのだと思います。

だからこそ、絶対に成功にして下さい

 

あなたを好きな、ファンのお客様も沢山いるでしょう。

その人たちは、あなたの成功を心から応援しているはずです

 

だから「赤字でも良い」という気持ちではなく、

 

絶対に黒字にして、お店を繁栄させて

沢山のお客様を「幸せにし続ける」覚悟をもって、

新規開業にあたって欲しいと思います!

 

あなたに成功がありますように

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【美容室の集客プロデューサー 株式会社IT-Brainより引用】

美容室の独立開業-6_チラシ製作・配る枚数

美容室の独立オープン、新規オープンの準備

6つめは、チラシ製作と配る枚数について。

 
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ビジネス街の美容室を除いて、

郊外型の美容室(地域密着サロン)の、絶対的に外してはいけない集客手段が【チラシ】です。

 

もちろん周知のとおり、ネットの普及とサロン数の激増で

チラシは以前より、確かに当たりにくくなりました。

 

それでも「認知度UP(ここにサロンがあるよ!と知ってもらう)」においてチラシを越える「集客ツール」は他にありません

 

多くの独立するオーナーさんは、オープン前にこう言います。
オープンすれば、勝手にお客様がそこそこは来るでしょう。」。

 

また、「あんまり来てもらっても、対応できないから」と言い、
チラシの部数をあまり撒きません。

 

・・でも、残念ながら現在の独立オープンは、本当に甘くありません。
チラシをまいても、
当たって「0.3%」の反応率。
つまり1万枚まいても、30人しか集客できません。

 

最近では、「0.1%」の反応率でも普通になりました。
つまり1万枚まいても、たった10人の新規客です。

そして0.1%以下の反応率は、珍しくもありません。

 

理由はシンプルです。

日本の人口は減っているのに、
美容室の数は増えている(減っていない)

 

だから、新しい美容室が出来ても、
お客様は珍しくもなく、話題に上がりません。

 

話題に上がらないので、
オープンだけしても、勝手にお客様は集まりません

 

「地域密着」の美容室であれば、

地域性にもよりますが、

最低10万枚は3か月間で配る必要があります

 

10万枚で、反応率0.1%なら、100人の集客です。

10万枚で、反応率0.3%なら、300人の集客です。

 

 

 

でも・・10万枚って、凄い枚数ですよね。

そこで多くの独立オーナーさんは

そもそも10万人も地域に人が住んでないですけど・・と言われます。

 

それは「10万枚を10万世帯に配りましょう」という意味ではありません

 

詳しくは、私の書籍にも書いていますし、

このブログの「チラシ集客」のカテゴリーでも、いくつかポイントを解説していますが、

 

オープン3か月間で、3万世帯に3回は配って、初めて結果が出やすくなるからです。

 

もし15000世帯の町なら、15000世帯に4回は配って、最低でも6万部は配る事で、新規集客はしやすくなります。

 

 

 

【美容室の集客プロデューサー 株式会社IT-Brainより引用】

美容室の独立開業-5_ホームページ制作

美容室の新規オープン、独立前の準備。

5つめは、ホームページの製作や立ち上げです。

 

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美容室のホームページは、

新規オープンの最低2週間前、理想は「1か月前」には
立ち上がっているのが理想
です。

 

理由は、ホームページは

「店名+地域名+美容室」で検索すれば、
通常は表示されるものですが、

 

ホームページは公開直後は

検索しても、ほぼ表示もされないからです。

 

原因はグーグルやヤフーの「検索サイト」が、

ホームページを認識するのに、少し時間がかかるからです。
(最低限度の時間が必要)

 

ちなみに、
これはSEO対策(検索上位)とは少し違います

 

SEOは「地域+美容室」検索されて上位に表示させる事ですが、

 

「地域+美容室 + 店名」まで含めて検索すると、

本当は検索するとホームページは出てくるものです。

 

それでも実際は多くの美容室ホームページは、残念ながら検索しても
出てこない事も多いですが・・。

 

 

例えば私たちが作らせて頂く、独立開業や、新規オープンする美容室のホームページを作らせて頂く場合、

最低でも1か月前から準備して、オープンした際には検索して必ず出てくるように、「秘密の仕込み」をしています。

 

もちろん、1か月前には新規オープンの場合、店舗写真もないので、中身は十分作れませんが、

少なくとも「地域名+美容室+店名」で出てくるように準備する必要があります。

 

晴れて新規オープンしてチラシを配るなど、新規集客したいのに、

ホームページが「地域名+美容室+店名」で検索しても出て来なければ、大きな集客チャンスを失ってしまいます

 

今時のお客様は、チラシを見た後に、興味があれば

必ずと言っていいほどホームページを検索します。

 

ところが・・そのお店のホームページが無かったり、

ホームページがあっても出て来なければ、残念ながら集客チャンスが劇的に減ってしまいます

 

新規オープンの際に

チラシを配って、ホームページがある美容室と

チラシを配って、ホームページが無い美容室では

私たちの調査では、1.3倍~2倍以上、新規集客数が変わります

 

だからこそ、美容室の新規オープン・独立の際は

オープン前の3か月前には、以下の条件を満たす業者さんを探し、ホームページの準備をはじめて欲しいと思います。

 

<ホームページ業者選び 条件>

———————————————————–

●美容室のホームページを最低10以上、製作した事がある

●綺麗な女性モデルのフォトを持っている

●美容室の「新規集客の情報」を持っている

●美容室の「リピート率アップの情報」を持っている

———————————————————–

 

ちなみに美容室のホームページを作る時間は、業者や予算、内容によって大きく変わりますが、

最短でも1か月。

予算や手間をかけて、ブランディングまで意識して作るなら、3か月程度が目安です。

 

とにかく早めに良い業者さんを見つけ、

ワイワイと相談しながら

万全の準備をして、晴れてオープンしたいですよね。

 

 

【美容室の集客プロデューサー 株式会社IT-Brainより引用】

美容室の独立開業-4_電話番号の取得

続いて、美容室の新規独立開業の準備、

4つめは「電話番号の取得」です。

 

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これは意外と盲点ですが、

ホームページやチラシ、紹介カード、名刺、ポイントカードなど。

あらゆる販促物を作るにも、電話番号が無いと作る事ができません

 

そして電話番号は、まず店舗契約をしておかないと、

所在地なしでは、電話番号を取得申込みする事すら出来ません

 

そして申込みしても、なかなか電話番号を取得するまでに時間がかかります。

最低でも3日~7日程度はかかります。

 

そのため、流れ的には以下になります。

●店舗契約

●電話番号取得の申込み(NTTや電話取得業者など)

●電話番号の候補一覧をもらえるので決める

●電話番号決定

●販促物を作る

 

オープン前は本当にバタバタして、決める事が沢山あります。

設備や店舗内装・外装を決めるのはもちろん、

・カットや各種の料金、

・スタッフの給与

・営業時間

・定休日

・販促物の用意

・集客のキャンペーン内容の料金

 

など。

他にも沢山ある中、電話番号が後回しになって、販促物が作れなかった、遅くなったというケースもありますので

とにかく店舗契約したら、すぐに電話番号を取得する事を最優先して欲しいと思います。

 

 

【美容室の集客プロデューサー 株式会社IT-Brainより引用】

美容室の独立開業-3_お店の名前(店名の付け方)

美容室の新規開業、独立オープンする前の準備。

7つのポイント

3つ目が「店名の名前の付け方」です。

 

これはSEO対策(ホームページを検索上位)で
非常に重要なポイントになります。

 

例えば、大阪に私が非常にお世話になっている「La Bless(ラ・ブレス)」さんがあります。

オーナーの木村博次さんの想い、そしてLaBlessのマインド・経営理念は「愛と感謝あふれるサロン」です。

 

LaBlessは木村さんの「造語」で、

愛 = love (カタカナ読みではラブ labu)

感謝 = bless

 

そんなLaBlessさんは、実はオープン当初の店名は「bless(感謝)」でした。(laは頭につかなかった)

 

ところが[bless]という店名は、全国に非常に沢山あります。

そんな中、お店のホームページを検索上位(SEO対策)するには、ライバルが多く、不利な状況でした。

 

もちろんLaBlessさんが、検索上位対策のために店名を変更した訳ではありません。

 

なぜなら店名をリニューアルした頃には、今ほど検索上位にするのは難しくなかった為、意識した事もありませんでした。

 

でも途中で店名を変更した事は、結果的には

美容室が「ネット集客の時代」に突入した事を考えると、非常に良いタイミングだったかもしれません。

 

 

 

違うケースになりますが、他の美容室のホームページでも、

非常に私たちが検索上位対策で苦労する「店名」があります。

それが「home(ホーム)」さんです。

 

home という単語は、世界中の全てのホームページ(homepage)で使われている単語ですし、

またホームページのトップページを、業界では「トップページ(top)」や「ホーム(home)」と呼びます。

 

その為、ネットの世界では、あまりにも同じ単語がありすぎて、

本当に検索にひっかりにくくいと言えます。

 

「home(家)」っていう美容室の店名は、本当に素敵で

私も大好きなんですが、ネットの世界ではどうしても不利な名前です。

 

また他にも、私が関わりのあるサロン様にはいませんが、

店名が「net(ネット)」や「top(トップ)」という単語の店名も、

ホームページを検索上位にするのは、不利な店名かもしれません。

 

さらに[sony(ソニー)]なんて名前を付けたなら、天下のソニーさんとSEOを競う必要があります。

 

違う切り口になりますが、

他にも最も困る店名が、フランス語やドイツ語で店名を付けるケースです。

 

もちろん、フランス語やドイツ語の店名は、とても素敵です。

 

ただ1点、問題になるのが

お客様が「どう読むのか分からない(カタカナ読み出来ない)店名」の場合です。

 

お客様は大抵の場合、アルファベットで店名を検索してくれません。

店名は多くの場合、「カタカナ読み」で検索します。

 

そのため、読めない店名の美容室は、検索すらしてもらえない事になります。

美容室は「ネット集客の時代」に入っています。

だから店名はとても重要です。

 

店名をつけるポイントとしては

●誰でも読める(カタカナ読みできる)

●覚えやすい

●出来るだけ短めに

●ネットで検索して、他に無い店名

 

で考えて頂くのが、ホームページの検索上位も有利ですし、

集客もしやすいと言えます。

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【美容室の集客プロデューサー 株式会社IT-Brainより引用】

美容室の独立開業-2_スタイル写真(フォト)

前回に引き続き、

美容室の独立オープン、新規開業前に準備して欲しい

7つのポイント。

 

2つめが「スタイル写真(フォト)」

 

オープンは場所や日付が正確に決まっていなくても、
少なくとも半年前には、「する」事は決まっていると思います。
であれば、集客の際に「あれば理想」なのが
「スタイル写真(モデルのフォト)」です。

 

 

 

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オーナーが理想とするサロンに
イメージの近いモデルさんのスタイル写真を
「数を撮りためて」欲しいと思います。

 

理想のスタイル写真がもし手元にあれば

オープン時に「コストを抑えて」チラシを作ったり、
ホームページはクオリティの高いものが出来ます。

 

特に最近では、ホットペッパー・ビューティーなどの「ネット広告サイト」での集客が加速しています。

 

ホットペッパーなどの「ネット広告サイト」で集客するには、
クオリティの高いスタイル写真があればあるほど、集客は有利になります。

 

逆に1枚もないと、ネット広告サイトではかなり不利になります。

 

 

あくまでも理想論ですが、

少なくともオープン前までに
綺麗なモデルさんのスタイル写真が

8つ以上あれば、「集客するための武器」が出来ます。

 

【美容室の集客プロデューサー 株式会社IT-Brainより引用】

美容室の独立開業-1_集客の準備金

私は美容室ディーラーさんの外部アドバイザーをさせて頂く立場から、
多くの独立開業するオーナーにお会いする機会があります。

そして新規開業前のオーナーさんに必要な、様々な情報提供をしています。

 

そんな中、8割以上の確率で、独立するオーナーの「独立準備に必要なお金」の考え方が、
「現実とかなりギャップ」がある事を感じます。

 

それは何かというと、

多くのオーナーさんは「オープン準備金」の中に
設備や機器の費用を含めて考えているものの、

 

「新規集客の販促費」が
オープン準備金に含まれていない事です。

 

美容師さんが独立して新規開業するのは、これからの人生の「本当のスタート」です。

お店のオープンが「ゴール」ではありません。

 

中には結婚して、子供もいるオーナーさんも多いので

絶対に失敗して欲しくありません。

絶対に、絶対に!!成功して欲しいと思います。

 

そこで、私が開業するオーナーさんがたに、

いつもお伝えしている「独立開業前に大切な7つのポイント」を
このブログでご紹介したいと思います。

 

美容室の新規開業7つの準備

 

まず「新規集客の準備金」について。

 

 

美容室を新規独立オープンした場合、

とにかくオープン1年目は、本当にお金がかかります

 

既存客がいて、「採算分岐点」の売上が最低限度は見込めるならば、まったく問題ありませんが、

大抵の場合は、まったく既存客がいない状況で0からスタートします。

 

その場合(顧客0人スタート)、

新規集客の販促費は、最初の1年で最低200~300万円は用意しておた方が良いです。

 

・・ちょっと引いちゃう金額ですよね。

でも最近は「集客が難しい」時代です。

お店を黒字にするためには、「お客様の数」が必要です。

「ただオープンした」というだけでは、
昔と違って「お客様は勝手に来ない」時代です。

 

オープン費用には、

●最初の3か月で、100万円の集客費。
●その後の9か月で、100~200万の集客費。

合計200~300万は、
「最低限度」準備する必要があると思います。

 

「金額の根拠」に関しては、
次からのブログに詳しくご紹介していきたいと思います。

 

 

【美容室の集客プロデューサー 株式会社IT-Brainより引用】